西洋では「赤ずきん」や「三匹の子豚」などの童話に見られるように、狼は恐ろしい悪役として描かれることが多い動物です。しかし、日本では全く異なる狼の姿があったことをご存知でしょうか。かつて日本の山々に生息していたニホンオオカミは、人々から「大口真神」や「お犬様」として崇められ、神社で祀られる神聖な存在でした。
1905年に絶滅したニホンオオカミですが、その信仰は今もなお日本各地の神社で息づいています。特に秩父の三峯神社では、狼を神の使いとする信仰が現代まで受け継がれ、多くの参拝者が訪れています。日本武尊の伝説に登場する白い狼の物語も、この狼信仰の深いルーツを物語っています。
なぜ日本では狼が恐れられるのではなく、神として敬われたのでしょうか。そして、絶滅から100年以上経った今、狼の復活議論が持つ意味とは何なのでしょうか。日本独特の狼信仰の世界を、歴史と文化の視点から探っていきましょう。










