長いこと朝食を抜くと太るといわれていた。
朝食を食べなければ、代謝が減り痩せにくい体になるとか、昼夜に食べ過ぎてしまうとか様々な一節があった。
ところが最新の研究で、朝食を食べることが必ずしも減量ダイエットに効果的でないことがわかったそうだ。
アラバマ大学バーミングハム校のエミリー・ダランダー率いる研究チームは、300人以上の肥満者を対象に、摂取カロリーを同等に調節しながら16週間にわたる調査を行った。
結論から言うと朝食を食べた人と朝食を抜いた人の間に減量の差はまったく生じなかったという。
ただし、朝食を抜くと別の意味で影響があるという研究がある。
朝食を抜くことは、間欠的な飢餓状態に居ることを強要するため、代謝に影響することはよく知られている。
悪い影響と良い影響、その両方があるという。
全米医療栄養学誌は、「体重を落とすために朝食を食べよとか、反対に朝食を抜きなさいとかいうアドバイスは、減量には全く役立たないということがわかった」と結論づけている。
結局は摂取カロリーと消費カロリーの問題なので、朝食を食べる食べないに関係なしに、トータルのカロリー制限をしなければ痩せないということだ。
古くは朝夕二回しか食事をとらず、江戸時代に入ってからもその慣習は受け継がれていた。
貧しい時代と電気もなかったころですから、ちょうど起きている時間から換算して二食が適当だったのかもしれない。
それまでは照明器具が発達してなかったというところがポイント。元禄期になると、あんどんやちょうちんなどの明かりが発達。ロウソクが普及して、仕事の時間が長くなったからだと言われている。
江戸の人たちも夜更かしするようになり、ついついお腹が空いてしまうようになったんです。これが1日3食になった由来。
また、広く浸透し2食が3食になったきっかけは、発明家で有名なエジソンが、 1日3食を強く勧めてた事が大きく影響したとされている。
現代と違い、昔は栄養が少なかった為に食べても問題はなかった。同じ量を食べたのなら、太るのも無理はない。